打ち合わせ

お久しぶりです。
河嶋でございます。

今回も前回の『ピース』に引き続き、作品を提供させて頂けることになりました。
2作品続けて執筆を任せることが少ないスパイラルムーンで、これは快挙です!偉業ですよ、皆さん。

さて昨日のまわた日記を読んでビックリー!
俺、褒められ過ぎー。
俺、褒めてって、よく言ってるけど。
やったー!
たぶん稽古前のコーヒーを奢ったのが効いたな。

ちょっと愚痴。
実は前回の『ピース』を観劇してくれた、かつての劇団員から「本書くの上手くなりましたね」と言われた後、「なんで俺がいた時、こういうの書かなかったんですか」と言われたの。
愚痴終わり。

そう。人は成長するのです。
つうか、昔もそれなりに面白いのを書いてたと思うんだけどね。
ただね、自分で言うしかないから言うけど。今回の『トリックスター』、よく書けているざんす!
名作!いい仕事した。

とはいえ僕は基本、当て書き(役者さんを見て台本を書くこと)をするんで、名作を引き出してくれたのは出演者が素敵だから。

秋葉さんはもちろんのこと、いつか一緒の舞台に出たいとずっと願ってやまなかった石井悦子さん。次はしっとりとした美女役をと僕の作品に出て頂く度に約束をするのになかなか約束が果たせていない豊田真弓さん。気付けば出会いから八年も経つのに僕の新作は初めてという浅野美由希ちゃん。スパイラルのワークショップから本公演に参加するのは実に二人目、一人目の塩見陽子さんの高校時代の同級生という松橋京子さん。

男の子たちは…。
ま、いっか。
次に気が向いたら、書こう。

褒められたから調子に乗って、タイトルに関係ないこと書き過ぎちゃった。

今日は稽古の合間を縫って、美術の荒川真央香さん(通称まおたん)と打ち合わせ。

秋葉さんが仕事で少し遅れたので、まおたんと先に始めると。
まおたん恒例の「本、読み込んできました」
マーカーと付箋が目立ってる。
美術家さんだから、鉛筆で打ち合わせをするんだけど。

おや?鉛筆で台詞に線が引いてある。しかも波線。
「なんか分かりにくかったかな?」聞いてみると「この台詞、これから使っていきます」
いやいや、そんな。照れますな。
「秋葉さんがどう言うのかが、楽しみです」
あ、そうね。

単なる書き物としてのホンを、舞台として、芝居としての名作にするために。
役者がいて、スタッフさんがいて。
中心には演出の秋葉さんがいて。

まおたんとの打ち合わせで目がキラキラする秋葉さんを見て、こりゃやっぱり名作になるぞと予感がプンプンし始めるのでした。

こうやって本番までのひと月。
照明の島田の兄貴、音響のるぅちゃん、音楽の羽山さん、会う度に予感を確信に変えてくれるここには書き切れないメンバーたちと、たくさんのキラキラを持って毎度のことながら突き進んでいきます。

首を長くしてお待ちください。

◎かわしままさき◎